引き寄せの法則がスピリチュアルじゃなかったって話

  1. 引き寄せの法則」っていうと、「あ、この人アレだ」ってなっちゃうよね
  2. 僕も含めて多くの人が変わりたいと思ってる
  3. 習慣化の壁、現状維持機能の破壊力
  4. 現状をどこに置くかは自分次第
  5. 引き寄せの法則の論理的な解釈
  1. 引き寄せの法則」っていうと、「あ、この人アレだ」ってなっちゃうよね
    先日書店に久しぶりに行ったら、ビジネス書関連の棚がめちゃめちゃ狭くなってて非常にがっかりした。ビジネス書に限らずだけど、棚の端からタイトルを読みながら移動しての脳内の高揚感が好きだし、「あ!!この本は」というセレンデピティに出会ってから自宅に帰って読みふけって「やっぱりいい本に巡り合ってしまった!」という感動的な体験は数多い。
    ただ、これまではスピリチュアル系の棚はすっかり飛ばしていた。否定はしないけど、抽象度が高すぎてなんかしっくり来たためしがないからだ。おまけに、何かいいことがあったんだよーと話した友人が「それは引き寄せの法則が働いてるね」という、まとめ方がしっくりこなかった。なんというか、偶然に頼ってるような危うさが嫌だったようにも思う。でも、最近の学びで「あぁ、引き寄せの法則ってそういうことなのか」と妙に合点がいったので記録しておこうと思うし、誰かのきっかけになると嬉しいと思っている。
  2. 僕も含めて多くの人が変わりたいと思ってる
    言わずもがな、本屋の棚巡りをしている自分というのは成長や変化を求めている行動の一環である。人生の軸を確立できている人たちからすると、「そんなことに時間を費やしている場合か、行動しろ!」なんて声ばかりだが、悩める僕たちにとっては、行動のもとになる情熱やら自己肯定感やら、ハウツーであったりが大事なんだ。これは分ってほしいし、僕はこれからも人に対してそういう理解は持ち続けたい。世の中の自己啓発書が手を変え品を変え、毎年ベストセラーが出るのは、やはり変わりたいと思っている人が多いことを如実に物語っている。
    でも、(過去の)僕も含めて「変りたいけど、変われないんだ。良い習慣は勉強して知ってるよ、でも、それを続けるには気分が日によって変わるし、コンディションに引っ張られたり。そして目標を決めたときのモチベーションが続かないんだ。」という状態の人は依然多いと思う。

  3. 習慣化の壁、現状維持機能の破壊力
    恐らく、「人生を変えるには〇〇だけ」みたいなYouTube動画にふけってしまっている人も多いだろう。見るほどに、「あぁそうか、ココを変えればいいのか、やってみよう」で三日坊主で終わって、次の動画がお勧めする方法を試して、また辞めて。インプットだけ多くてアウトプットにつながらないので、頭でっかちで情報ため過ぎゆえの「何していいか分からない状態」になっている人も多いはずだ。かくゆう僕もそんな感じだった。最近は、人生は習慣が全て、ということで自身の意思に頼らない外部環境から習慣づくりをやろう、という文脈がふえてきている。これもいいんだけど、僕らの意思の弱さなんてのはスーパークリエイティブで、めんどくさかったらやらない理由なんていくらでも思いつき、それを根拠に新しい習慣化から逃げている。
    そしてしばらく経って、また同じ動画をみて今度こそは!と思うけれどやはり続かない。「何なんだおれは」と自己肯定感も下がっていく。

    「そりゃそーだよ、人はそもそも現状維持したいんだから。ある瞬間に変化を!て思っても、しばらく経ったら現状に戻りたいに決まってる。少なくとも現状が頭のどっかでは最悪だと思ってても、”なんとかなっている”んだから。なんとかなっている内は、脳は変化を起こしたくないし、変化するってことが含む不安やストレスから避けたいんだから。それが脳の仕組み」という、コーチの言葉に出会うことができた。いやはや、本当に感謝の出会い。

  4. 現状をどこに置くかは自分次第
    そういう脳の仕組みがあるから、人は変われないかと言うとそうではない。ビジュアライゼーションや、アファメーション、などのキーワードが提唱する「理想の自分を、標準状態だと認識する」ということが肝要なのだ。
    理想の自分は何をしていて、何をみて、何を聞き、どんな匂い、どんな味、五感全ての臨場感と、その場の雰囲気をリアリティを持って想像すること。そこまで理想を思い描けたら、脳が「あれ?標準状態の自分ってこの理想の方だよね?」と認識しだすので、目の前が一変するよという事である。
    僕らが普段見聞きして理解している世界というのは現状の延長線上でしかない、昨日まで怒っていたことには怒り、だるいと思う事はだるい。それを決めているのは現在の自分。でも、変わりたいと思っているという矛盾があるので、この矛盾を解放してあげるのだ。理想の自分は同じシチュエーションに対峙したとして、「何を思い、どう判断するのか」。この思考ができるようになれば、今まで見えなかったものに焦点をあて、そのつながりを吟味し、自然と理想状態に近づいていく。理想状態に対して現状維持機能のフィードバックをかけるのだ。

  5. 引き寄せの法則の論理的な解釈
    実は世界には無数のチャンスときっかけが転がりまくっている。ただそれは、砂漠の中で金の粒を探すようなことなのかもしれない。日常の精神的な喧噪や、人間関係、SNSなどの情報にあてられ、それらすべてが砂漠化してしまい、自分に幸運をもたらす金の粒に気づけない。しかし、理想状態を現状維持のフィードバックをかけると、砂漠が取り除かれ金の粒が視界に移ってくるようになる。これまで気づかなかった情報にアクセスし、それらが紡ぐ幸運のきっかけを自分でつかみに行けるようになる。こうした正の循環が生れてくることこそが、「引き寄せの法則」なるものなのだと思う。
    肝要なのは、自分がどうありたいかということに常に意識とアンテナを張ることなのだと思う。