その人を知りたければ、その人が何に対して怒りを感じるかを知れ

  1. 多くの人が惹かれるコンテンツには、惹かれるだけの世界観がある
  2. HUNTER×HUNTERハマったよね
  3. その人を知りたければ、その人が何に対して怒りを感じるかを知れ
  4. 自己理解にも自分が何に対して怒るのかを理解する
  5. 俯瞰することで感情の支配から逃れる

 

  1. 多くの人が惹かれるコンテンツには、惹かれるだけの世界観がある

コンテンツって書くとなんか知ってる風でカッコいいよね。という理由で、漫画とか小説とかドラマとかちゃんとそう言えばいいのに、コンテンツって言っちゃうやつらいるよね。どうも、その一人のタナオです。
 小さい時から漫画っ子で、クレヨンしんちゃんからドラえもん名探偵コナンるろ剣などなど、漫画の世界にどっぷりと漬かるのが好きだった。そうした名作の数々は僕たちが生きる現実世界とは異なる、キャラクターや物心世界にのめり込むに足る完全な世界を創り出している。概ねカッコイイキャラはカッコいいし、面白い奴らは面白く、そのキャラ設定というものに矛盾がなくブレがない。僕らが生きる現実世界は、日毎時間ごとに精神状態なんて変化していて、漫画の世界以上に僕らの精神世界なんてものは混沌としている。だからこそ、漫画の世界のようなキャラ設定から脱することがほとんどない、安定の世界観というものにどこか安心感を覚えるのかもしれない。

  1. HUNTER×HUNTERハマったよね

大人になっても、純粋な息抜きとして漫画を読むことはまだまだ多い。最近は妻と一緒にHUNTER×HUNTERを一気見して、最新刊まで情報がアップデートされた。富樫ワールドの混沌としつつも、精緻な構造を改めて見ると感動も一入である。ただ、もう念を使うことはできないとちゃんと気づいてるぐらいには大人になってしまった。改めて見てみると、ゴンのやっかいなほどの信念の強さと、殺し屋キルアの仲間に対する想いと行動など、一般的でないキャラ設定に改めて感心したものだった。そして、名著には名言が散りばめられている。

2.その人を知りたければ、その人が何に対して怒りを感じるかを知れ

ちょい悪オヤジ風レオリオと美青年クラピカの衝突の際に、ゴンが言い放った言葉「その人を知りたければ、その人が何に対して怒りを感じるかを知れ」そして二人の様子をじっと見つめ理解に徹する。10代のころに見たこのシーンは「ほう、そんなものか」とただ印象に残っていたが、年を経て改めて見ると凄く腹落ちがした。
 最近同じようなフレーズを目にしたのが、八木仁平さんの「やりたいことの見つけ方」の中に出てくる「イラっとすること」という項目だ。自己理解のために、イラっとくるポイントに焦点を充てる。これは、自分のこだわりとは何かを理解するとっかかりとなるのだ。最近自分が怒りを覚えたこと、それらを分析することで見えてくる、裏側に潜む自己のこだわりや性分というもの。それらが自己理解を助けてくれるというのだ。

  1. 最近怒りを覚えたこと

僕の場合は自分自身の中でここが嫌だなぁと思っていることを、指摘されるとそれが怒りに変る。と、同時に落ち込んでもいる。例えば、眼前のタスク処理に振り回されるがあまりに、身の回りの整理が全く追いついていないことが自分が感じている嫌なこと且つ改善したいこと(でもやっていない)。そうした部分を指摘されると、「分かってるけどそんな時間取れないんだ!そっちは今優先順位じゃない」なんて、怒りを持ってしまう。おおむねこういう時は気持ちに余裕がなく、周囲に怒りが漏れるような対応になってしまう。十中八九自分に改善点があるものの、それをアテツケガマシク指摘してくる他人もどうかとも思う。
 この事象を前向きにとらえると、理想と現実のギャップに嘆いている自分にも気づく。こう見ると凄くポジティブだけど、ここでの理想が曖昧でかつ本当に自分に向き合えている理想なのかと言えば、そうでないことにも気づいた。パーフェクトヒューマンのような理想をただ闇雲に追おうとしているに過ぎなかったのだ。現状の立ち位置、自分の得手不得手を全く無視した上で、なんとなく良さそうな理想を追い求めてしまっていた。僕らには限界があり、時間やお金や物質など有限な世界に生きていて、優先順位をつけた理想を追い求めなければ成長なんてものがあり得ない。一点突破、多面展開という、計画を持たなければいけなかった。そしてその一歩は現状理解、つまり苦手や嫌いなものを受け入れた上でそれらをネガティブな感情に触れさせることなく全体として昇華させていく方法を考え、行動し、そしてまた振り返る。それらが僕をより成長させて、具体な理想へと近づいていけるはずだ。

  1. 俯瞰することで感情の支配から逃れる
    また、負の感情に出くわしたときのおすすめの方法は、長くゆったりとした深呼吸をしつつ、負の感情が身体にもたらしている結果、今の記憶を呼び起こしどの部分が自分にとってネガティブに成りうるのか、を機械的に処理をする。つまり、一歩引いた状態で自身を見つめてみるのだ。これが俯瞰するという事だと思う。頭に血が上っても、血流が増えてるのかなとか、どうしようもなく凹んだ時には、その凹みが体にもたらす影響などを考える。そうすることで、眼前の負の感情がやや改善されることに気づくだろう。